初っ端。 |
兎にも角にもイラストレーターになろうと思ったことを胸に仕舞いましょう。
これは子供の頃に「僕、大人になったら大統領になる!」って大口を叩いて、
周りからアホアホ!んな事出来るかーってバカにされるのと一緒で、
薄っぺらい友達に「僕、イラストレーターになる!」と言っても、出鼻をくじかれるだけです。
あくまで、成功するまでは密かに水面下で・・・。
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実力がつくまで。 |
とにかく絵を描き続けることが大事。
ある程度絵を描き詰めるまでは、自分の絵というものが出てこないのが大半です。
特に、デジタルで描き続けたりしていると、鉛筆で描くよりもオリジナル性が出にくい可能性があります(体験談
基本的な人の素体が描けても、それを取り巻く背景や色塗りなどは最初は写真などを書き写すことから始まり、
描き続けることによって自分らしさが何処かに出てきます。
け・れ・ど、
実力が付く間もなくデビューすることも可能です。なによりも、人に好かれる絵を描くことも大事です。
とにかく続きを読もう。
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具体的にどんな方法? |
ここでは、具体的にイラストレーターになるにはどのような方法があるのか紹介していきましょう。
持ち込み。
自分の名前がまだ知られていない方や、新米イラストレーター、ベテランの方でもやる最もポピュラーな方法でしょう。
出版社や編集者さんに直接自分の作品を見ていただいて、どうでしょうか?と聞きまくります。
特に、自分の意思を最も直接的に伝えることができ、逆に直接的に意見をもらえる、という利点があります。
気をつけなくてはいけないのは、自分が持ち込みに行く出版の方向性を知ることです。
例えば、
モロモロの少女漫画を描いてるのに少年誌だけを出版している会社に行っても飽きられるだけです。
その方向性さえ間違っていなければ、担当者の方もしっかりとした感想を言ってくださると思います。(良いにしても悪いにしても
また、アポ無しだけは気をつけましょう。事前電話は忘れるべからず!
スカウト。
基本的には編集者の方が、「おっ、こいつはイケそうだ」と思い依頼をする、という流れです。
この方法にも場面場面において、いくつかのパターンがあり、最近でもっとも多いのが、
インターネット(HP)を通じて。
自分のHPに自分の絵を載せて、それを編集者の方に見てもらい判断してもらうものです。
今の時代だとほとんどのイラストレーターがHPを持つ時代でこの手の需要も多いようです。
聞いた話では、絵だけを見るだけでなく、日記や自己紹介を見てどういう人なのかを判断することもあるとか。
同人即売会を通じて。
いわゆるコミケなどの同人即売会で目に留まった人をスカウトするパターンです。
私も本を売る側にいた時に、お世話になったことのある編集長の方にあったことがありました。
というのも、企業スペースに編集の方が来ているので、ヒマになったときに探しに来るようです。
HPなどのように不特定多数のモノではなく、ある程度情報も絞られヤル気があるところも自然と見せられるトコロも大きいです。
投稿を通じて。
急にアマチュア的な方法になりましたが、投稿です。雑誌投稿。
自分を売る方法として最も必要なのは自分の名前と作品を知ってもらうことです。
その点で投稿というのは、直接作品を見て評価してもらうという点では、持ち込みに似たようなものです。
雑誌にも依りますが、秀でていた作品を投稿したことにより、雑誌専属のイラストレーターになることもあります。
(特に某PS雑誌はかなり長く使ってもらっている方もいますね)
コネクション。
古くから、良き友を持て、とは言うもの。
仕事をもらう上ではいろいろなコネクションがモノを言うことが多々あります。
その上、上記のことにおいてもほとんどがコレに通じるものがあります。
というのも、持ち込みにおいても担当の方と知り合いなら良いですが、
それ以外にも自分の知り合いのイラストレーターの担当の人に見てもらう、という場合も話が早く進み、印象もいいそうです。
HPを通じても、私が某編集長に聞いたところでは、HPは最初にバナーを見るようです。
なによりもリンクがなければ集客もできませんし、リンクを貼ってくれる知り合いのHPも必要です。
また、同人に関しては、知り合いの本のゲストとして描かせてもらう、というのも一つのアピールです。
その知り合いの方が有名な方の場合はもちろん売り上げも上がり自分の名前も広く知られることができます。
また、(あくまで噂ですが)某雑誌のイラストコーナーで描いている人というのが、
これまた某交流サイトに登録している人たちを人伝いに依頼しているようです。
同じ趣味を持つ人たちと知り合いになるに越したことはありません。
多くの広い輪を持ち、自分を知ってもらうことが、一つイラストレーターへの道だと言っても過言ではありません。
イラストコンテストや大賞等。
もっとも直線的に道が開ける方法です。
ここではインターネット上でいろんなサイトが開いているイラコンではなく、大手出版社の開催しているものに限ります。
具体的には、メディアワークスやエンターブレイン等のイラスト部門とか。
大賞を取ろうとせずとも目に留まった人は誰でも声を掛けられるようです。
もちろんそれ相応の実力と表現力などは必要ですが、将来的に絵を描き続けたい、と思っている人にとっては大きな一歩です。
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実力には伴わない? |
ここまで、どうすればイラストレーターとして商業誌で仕事をもらえるか、と描いてきましたがあくまでも願いを込めて、の方法でした。
ここで、少し現実に戻ってもらって話をしたいと思います。
上記方法以上に必要なことは、運を持つことです。
かなり噛み砕いた表現ですが、正直なところ言葉通りなところがあります。
いくら上手い絵が描けても、広いコネクションを持っていても、声を掛けられる人というのは限定されてしまう限りは、
その輪の中に入れない人はいます。 それこそ運がモノをいうところではないかと私は思っています。
ここまで読んできた人なら、誰しもが思ったことがあるでしょう。
「何でこの人はこんな下手くそな絵を描いているのに仕事をもらっているの?」
そうなんです、実力を伴わずともイラストの仕事をもらって生活しているひとはたくさんいるんです。
それでは、一体この人たちは何故仕事をもらい続けれるんでしょう。
それは一つ、本人の熱意が形になって伝わっている、ということもありますが、一番関係が深いと思われるのは
需要と供給がバランス合っている、ということです。
たとえ下手でも需要がある限りは供給さえあれば食いついてきます。
また、それ以上にそこに辿り着くまでの運があった、と単純に言ってしまってもいいと思います。
担当の人が自分の絵が好みであった時の運。
HPを見つけてもらった時の運。
同人即売会で編集の方に買ってもらった時の運。
多くのコネクションが持てた時の運。
何においてもやはり実力とは別に運も必要となるのです。
これは、何で自分はそれなりに描けるのに売れないんだろう、という人への皮肉を言っているのではなく、
誰にでもチャンスがある、ということを言いたいのです。
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